Research achievements研究業績

最高執行責任者、佐藤孝弘の研究業績

著書
著書、学術論文等の名称 単著・共著の別 発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は発表学会等
概要
1.『论社会责任对公司治理模式的影响』 単著(中国語) 2010年5月 光明日報出版社 社会的責任の企業統治への影響を論述した著作である。本書は企業の社会的責任の視点から企業統治制度の形成理由を考える。つまり社会のもつ企業への認識、例えば企業はより投資者を重視すべきだとか、もっと労働者の利益を考えるべきだとかいう社会大衆のもつ会社とはこのようなものであるべきだという認識が企業に影響を与えると考える。本書は中国教育部(日本の文部科学省に相当)の出版援助を受けて出版された。
2.『中国公司治理的形成与价值』 単著(中国語) 2012年10月 中国法制出版社 本書は一冊目の単著『论社会责任对公司治理模式的影响』をより理論的に論述した著作である。企業統治制度の形成理由に関しては、制度経済学的に解釈する方法が主流といえる。つまり会社の企業統治制度はコストを減少させることを目的として設計されるという説明である。企業統治制度は各国で異なるものとなっている。代表的な企業統治モデルとしてはアメリカ型、ドイツ型そして日本型が考えられる。そしてこれらの異なる企業統治は市場型か内部機構型に分けられることが多い。市場型は市場での取引コストがあまりないのでできるだけ市場に任せて統治を実施するモデルであり、内部機構型は市場の取引コストが相対的に高いので市場の代わりに企業内部の機関を用いて統治を実施するというようにこれらの異なる企業統治制度が存在すると制度経済学的な視点からは説明される。しかし、実際に取引コストだけではこれらの異なる企業統治制度の存在理由は完全に説明することはできない。異なる視点から企業統治制度の形成原因を考える必要がある。本書では企業統治制度の形成原因を組織社会学の制度社会学の視点から分析する。大衆の持つ企業とはこのようなものであるべきだという認識を企業側が認識の自然淘汰過程の中で、取捨選択し自らの生存と発展のために企業内部制度の中に徐々に取り入れるようになる。そして社会全体においてもこのような認識の自然淘汰現象と企業内部による外部認識の取り込み、そして更には企業内外での制度形成がなされていくことになる。このようにしてあるひとつの社会に存在する企業は同じような企業制度を備えるようになってくる。そしてそのような制度化は企業統治に顕著に表れることになる。なぜなら企業統治制度は誰が企業の所有者か、誰のために企業が存在するか、誰が監督するかという問題と関連性があるからである。誰が企業の所有者かという問題における誰と、誰のために企業が存在するかという誰が一致するか一致しないかで異なる形の企業統治制度が生まれる。たとえば企業統治制度は株主利益優先型とその他のたとえば労働者利益優先を内容とするステークホルダー利益優先型が存在する。このような背景から企業統治制度はどのステークホルダーが会社の主権を握るかという企業の主権問題につながる企業制度といえる。本書は以上のような視点から各国の企業統治制度を分析し、中国の抱える問題とこれからの企業統治制度を検討する。
本書は中国国務院直属の出版社である中国法制出版社より出版された。
3.『经济发展方式转变中的法律问题研究』 共著(中国語) 2013年6月 法律出版社 経済発展方式転換過程における法律問題研究:主に北京大学の経済法研究者によって研究された内容を出版したものである。筆者は本書の中の一章、民間企業の企業統治制度に関する部分を担当した。
その他
著書、学術論文等の名称 単著・共著の別 発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は発表学会等
概要
1.『股东代表诉讼的理论与课题』 共同翻訳(書籍)(中国語) 2013年 法律出版社 原著は獨協大学法科大学院高橋均教授の著書『株主代表訴訟の理論と制度改正の課題』(同文館出版2008年11月1日)である。本書はアメリカ、ドイツ、イギリス、フランスそして日本の株主代表訴訟制度を会社法と民事訴訟法の両側面から比較分析し日本の同制度の問題点を指摘、改正案を提案した著作である。翻訳は4人の中国人と私の計5人で行い、私は共同代表となった。出版社は中国の法律書関連の出版社としては最大手の法律出版社から出版した。
2.「韩国的环境诉讼案例」 翻訳(論文)(中国語) 2007年10月 张梓太主编《环境纠纷处理前沿问题研究》 人類史における水俣病の教訓⁻⁻公害原論:翻訳は日本人の水俣病に関する論文を中国語に翻訳した。論文集に収められた。
3.「人类史上水俣病的教训—公害原论」 翻訳(論文)(中国語) 2007年10月 张梓太主编《环境纠纷处理前沿问题研究》 韓国環境訴訟案件:韓国人の書いた論文(韓国語)がすでに中国語になっており、翻訳はその中国語を日本語訳したものである。内容は韓国の環境訴訟に関するものである。論文集に収められた。
※上記のCSSCI(Chinese Social Sciences Citation Index)、中文核心期刊(Chinese core periodicals)はアメリカのSSCIを習って中国独自に定めた学術誌の基準である。CSSCIは南京大学、中文核心期刊は北京大学図書館で出されている。CSSCI拡張版はCSSCIにまでは及ばないもののそのレベルに近い学術誌若干数が分野ごとに選ばれる。これらの基準は大学の教職者の学術上のノルマや博士課程在籍者の卒業ノルマとしてよく使用される。一般的には博士課程の卒業ノルマはこれらの核心雑誌1編もしくは2編である。これらの核心雑誌の目録は数年に一度改定される。
シンポジウム等の講演
著書、学術論文等の名称 単著・共著の別 発行又は
発表の年月
発行所、発表雑誌等
又は発表学会等
概要
1.清華大学Conell大学共同比較法研究シンポジウム (中国語) 2013年 企業統治制度の形成原因に関しての報告
2.中国の教育の機会平等に関する国際シンポジウム(北京大学主催) (中国語) 2010年 日本における教育機会の不平等についての報告
3.中国社会科学院世界政治与経済研究所主催の国際シンポジウム (中国語) 2010年 日本の経済状況についてコメント
4.中国外国法制史学会年会 (中国語) 2010年 日本の伝染病予防立法と人権に関する報告
5.華東政法学院博士報告会 (中国語) 2002年 日本の循環社会立法に関しての報告
参加した研究プロジェクト
1.“商業登記法基本理論課題”(中国商業登記法の基本理念研究)中国国家工商行政管理総局研究課題(国家級)
2.“経済発展方式転変中的法律問題研究”(中国経済発展方式転換過程における法律問題研究)中国法学会重大研究課題、平成25年
3.“民間金融研究”(中国民間金融研究)中国司法部研究課題(国家級)平成25年~平成27年
4.“关于金融案件审判疑难问题的调研”(中国金融判例に関する難解な問題に対する調査)中国最高人民裁判所重大研究課題(国家級)~平成27年
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